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超広角が楽しいiPhone 11 Pro

前回のブログで、iPhone 11 Proへ機種変更したことを書きました。本当は本体の支払いが終わる8を、そのまま使ってもいいかと思っていたのですが、11 Proのある点に惹かれました。それは超広角レンズです。

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11 Proは焦点距離52mmの望遠、26mmの広角、そして13mmの超広角からなる3つのレンズで構成されています。超広角は11にも付いているので、敢えてProを選ぶのであれば望遠重視なのでしょうが、最大容量256GBまでの11よりも512GBのProをチョイスしました。

私はミラーレス一眼、マイクロフォーサーズのLumixシリーズを使っています。レンズも複数持っていて、中でも超広角の「LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.」は大のお気に入り。

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35mm換算で14〜28mm、購入時9万円程しましたが、ブース内が狭くて距離を取れない展示会での取材撮影で何度も活躍してくれ、元は取ったと言って良いでしょう。

プライベートでは、展覧会の撮影で頻繁に使っています。先日の「STAR WARS Identities : The Exhibition」や「MARVEL展」、「進撃の巨人展 WALL OSAKA」、江口寿史窪之内英策など、展示された作品を一画面に収めるのに大活躍。撮影可能な展覧会であれば、まず持参するレンズです。

なぜ広角に興味を持ったか?

もう20年近く前、ソニーのハンディカムを買った際、動画撮影のセミナーに参加しました。講師は長年映像撮影の現場で活躍された方で、「アクセサリーを買い足すなら、まずワイド(広角)コンバージョンレンズを選んでください。きっと撮影の幅が広がって面白くなりますよ」と勧められたのです。当時のほとんどのビデオカメラの画角は30〜40mmほどで、特に室内の撮影では素人目にも狭っ!と感じるほどでした。

それまで広角に全く興味は持っていませんでしたが、レンズの先にコンバージョンレンズが付いているのがかっこよく感じたため買ってみました。すると、画角は0.7倍の21〜28mm程度に広がり、おおっ! 広く映る! と驚かされました。それをキッカケに広角が好きになったのでした。

話が逸れましたが、こういった経緯もあり今回の11 Proの超広角レンズには、かなり心惹かれました。

マイクロフォーサーズはフルサイズ一眼に比べると、カメラ本体もレンズもコンパクトで、小さめのバッグにも入り持ち歩きしやすいです。ですが、やっぱり重量はそこそこ増します。そのため、超広角レンズを持っていけば、いい画が撮れるだろうとわかりつつも、外出の際には躊躇してしまいます。

11 Proなら超広角があるので、ミラーレスを持参する機会も減らせそうと考えたのです。もちろん画質の差はありますが、使うかどうかわからず念の為レンズを持っていくとか、ブログやSNSに載せる程度であれば11 Proだけでも大丈夫そう。なによりも超広角がポケットに入り、いつでも撮影できる魅力は私にとって大きいのです。

と、前フリがかなり長くなりましたが、11 Proの試し撮りした画像がこちら。

望遠:52mmIMG_3573

広角:26mmIMG_3572

超広角:13mmIMG_3571

超広角は私が持つ14mmレンズよりも、さらに広い13mmです。おおっ、この広がり! 広いだけでドラマチック、なんかありそうに感じるw!

ただし! レンズの位置が本体の角に寄っているため構え方には注意が必要です。上のサンプル写真でも、超広角レンズの作用もあり指(右上の隅)がかかって写り込んでしまいました。情けない…。

ところで、そもそもなんでiPhone 11 Proに3つのレンズが有るのか、意味がわからない方も居るでしょう。

例えば、コンパクトデジカメなら5倍ズームがあったとして、あれは複数重なったレンズが前後に駆動することで画角が変化しています。それに対してスマホの場合は、本体が薄いため前後にレンズを駆動させるスペースの余裕がありません。

望遠機能としてスマホにもデジタルズームがありますが、あれは画像をソフトウェアで拡大処理しているために劣化が起きます。画質を保ちつつ画角を変化させるには、物理的に広角や望遠専用に、個々のレンズを搭載する必要があるのです。

もっというと、11 Proの場合は3つのレンズに3つの撮影センサー、つまり3つのカメラを搭載しているので、1〜2個搭載するスマホに比べるとコストがアップします。そのため、カメラ2個のiPhone 11と比べても、価格の差が思った以上に大きいです。

3つのカメラを搭載していることで、iPhone 11 Proには便利な機能があります。広角で撮影した場合でも、同時に超広角に近い範囲を撮影してくれます。例えば広角で撮影したものの、もっと引いて撮っておけば良かったという場合に、引いた範囲の画像も記録されているため、その範囲を含んでフレーミングの編集ができるのです。

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とはいえ、今回のいかにも「レンズ3つあります」的なデザインを好まない方も居るでしょう。一部では「タピオカiPhone」とも呼ばれていますが…。

これは私の推測ですが、先のモデルXやXSのようなレンズの存在を控えたデザインが、他社にマネされたからではないでしょうか。iPhoneのデザインは何かと真似されがちな上、極端にいうとスマホは一枚の板でもありデザイン面で差別化しづらく、敢えてレンズが目立つデザインにしたのでしょう。製品のアイデンティティとでも言いましょうか。きっとこれから他社から出てくるスマホも、iPhone 11シリーズをマネた複数レンズが存在を主張するデザインになると思われます。

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あと、iPhone 11 シリーズのカメラ性能をPRする目的もあるでしょう。最近、AppleのiPhone製品発表では、スペックの説明に多くの時間を割いています。どのメーカーのスマホも性能がかなり向上していますが、それが見た目で違いを示しづらいため、パッと見てレンズが3つある、カメラ性能にこだわっていることを示したかったのでしょう。

というわけで、長々とうんちくを書いてきましたが、これから外出する時は超広角をiPhoneでカバーできるため、ミラーレスとは使い分けをして荷物が軽くなりそうです。


iPhone 2in1 ワイド&マクロレンズ