出張講習とWeb制作の打ち合わせを終えて時間があったので、Ginza Sony Parkで催されている「#009 WALKMAN IN THE PARK」へ行ってきました。
Ginza Sony Parkは旧ソニービルがあった場所で、以前はSONY製品を紹介するショールームメインのビルでした。今は取り壊され、2020年までの期間限定の公園として運営されています。そして現在は「ウォークマン」の40周年を記念する展覧会「#009 WALKMAN IN THE PARK」が開催されています。今回の東京出張では立ち寄る予定にしていたイベントで、行く前から楽しみにしていました。
Ginza Sony Parkは地上には建物がほとんどなく、休憩用のベンチと木々しかありません。展示会場は地下にあり、以前のソニービルのコンクリートや壁がむき出しで利用されています。
建物は地下4階まであって、ウォークマンの展示は各階に点在しています。チェックポイントで、ウォークマンのロゴスタンプを押して回るスタンプラリーも行われていました。コンプリートすると、カセットテープサイズのウォークマンのパンフレットが貰えるのですが、もう7月のうちに無くなったそうでステッカーを頂きました。残念!
さて、肝心のウォークマンの展示は、ウォークマン愛用の著名人のエピソードとともに、その時代のモデルでその時代の楽曲を試聴することが出来ます。
私が初めてウォークマンに触れたのは中学の頃で、大阪で下宿していた姉が帰省した時に持ち帰ったもので、確かFM/AMも聴けるモデルでした。
当時、実家にステレオやラジカセもありましたが、ヘッドホンで聴く習慣はほとんどありませんでした。今でこそヘッドホン、イヤホンが巷に溢れていますが、それはiPod、iPhoneが普及以降で、ステレオやミニコンポ、ラジカセが音楽の中心だった昭和の頃にはスピーカーで聴くのが普通でしたからね。
ヘッドホンを使うのは音を周囲に出したくないとか、音質どうこうよりも家庭内の事情によるものでした。それでも一戸建てが多い地方では、大きなステレオセットのスピーカーから音を流すのが普通で、少しくらい家の外に漏れて聴こえてくることもよくあって、ご近所でもお互い様でした。
ただ、当時でもオーディオ好きは高価なスピーカーを購入するなら、ヘッドホンを利用したほうがいい音が聞けると知られていました。姉のウォークマンのイヤホンで聴いた時には、今まで聞き慣れた音楽の気が付かなかった音に気が付き、とても高品質に感じたのを覚えています。
自分のウォークマンを持てたのは高校生になってからで、おそらく親に買ってもらったと思います。私が中学、高校、大学の80年代は、FMラジオのエアチェック(懐かし!)が盛んでFM雑誌も多く、そうこうしているうちにCDが発売されて音楽業界も、オーディオ業界も元気がありました。
そんな中で、カセットテープのウォークマンに続いて、「CDウォークマン」を初めて発売したのがソニーでしたし、カセットケースサイズ、CDケースサイズといった世界最小サイズを、いち早く発売したのもソニーでした。
私自身、MDまでは買いましたが、DATはアナログ放送のFMをエアチェックするには高価だった上に、すでにCDで手軽にデジタル音楽を利用していたので購入には至りませんでした。
そんな感じで展示を見ていると、自分の青春時代を思い出して時間がいくらあっても足りません。
特にソニーのプレーヤーはデザインのバリエーションが豊富で、新モデルが登場するたびにカッコイイ!と思わされるものばかりでした。太陽光で充電できるソーラー内蔵や、イヤホンを巻取りできるモデルもありました。
と、懐かしさも相まって写真多めです(笑)。
もっと眺めていたかったのですが、帰りの新幹線までに他にも回りたいところがあったので、後ろ髪惹かれる思いで会場をあとにしました。