月別アーカイブ: 2013年10月

楽天は強者揃い(イーグルスじゃないよ)

13日(日)から楽天のセール「お買い物マラソン」が始まります。とともに、ネットショップへの注文が減っています。買い控えの始まりです。

最近、楽天のネットショップでポイントの倍率を変えたり、送料を見直すなど、いろいろなことを試していますが、つくづく感じるのが楽天ユーザーは強者が揃っているな〜ということ。

今週の初めから夜間のみ全商品ポイント10倍還元にしたところ、かなり反応が良かったです。おおっ、というくらい受注が伸びました。

これは! と思って、昨晩まで続けたところ水曜日の夜からガクッと受注が落ちました。

あれ?なんかマズかったかな…、と思ったら、13日からスタートする楽天セールの告知がされていました。事前エントリーでセール中のポイント還元率が上がったり、期間中に利用できる100円オフのクーポン配布がスタートするなど、セール中お得に買い物ができるサービスの告知が始まったため、セール前の今の時期に買い控えが始まりました。

楽天ユーザーって、それほど敏感に反応するの? と思われるでしょうが敏感ですよ!

店によって多少は違うと思いますが、私が運営に関わっているネットショップにアクセするユーザーの7割はゴールド会員以上です。

楽天ユーザーは一定期間のポイント取得数(買い物金額や継続年数)によってランク分けされていて、下からレギュラー、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドとあります。その上位3ランクが、ショップにアクセスする層の7割を占めているのです。しかも最上位のダイヤモンド会員が3割も!

つまり、楽天での買い物に慣れたユーザーが多いということで、セールによるポイント倍率アップや送料無料セールなど、お得に買い物をすることに関しては長けた人達がほとんど。となれば、もうじきセールが始まるとわかれば、急がないのであればセール開始まで待ちますよね。

そもそも楽天の会員ランクはレギュラー、シルバー、ゴールドの3ランクだったはず(たぶん)。それが会員数やポイント獲得者が増えたことで、プラチナ、ダイヤモンドが増設されました。普通、上お得意様は数が少ないから優遇されて違いを出せるのが、差別化できないほど増えすぎているわけで、見方を変えればモールとして成熟しているといえます。

ちょっとやそっとのお得感で、上お得意様はビックリしませんし満足できません。となると、さらに大幅な値引きやセールが必要になってきます。みなさんもおそらく「楽天」といえば、激安で買い物をする場所と思っている方も多いと思いますが、実際そういう部分が目立ちますよね。

大変なのは出店する側で、非常に多くの会員がいて集客力があることは間違いありませんが、そのような場に参加して勝ち残っていくのはとても大変です。激安商品を用意して売上は上がっても、利益が残らないなんてことも全然ありえますし、よく耳にします。

先ほどモールとして成熟していると書きましたが、これは出店しているショップ側でも状況は似ています。各カテゴリで年間の売上トップに選出されるショップは、結構決まっています。各カテゴリで出店時期が早く、セールのノウハウに優れたショップが既に存在していて、上位へ食い込むのはなかなか難しい状況です。

そんなユーザーもショップも強者が揃っているのが楽天です。楽天に出店して1年が経過しようとしていますが、それが私の率直な感想です。これから出店を考えている方は、強者ユーザーに何を持って訴えかけるのか、他店には負けない何を売りにするのか、そのあたりを充分見極めた方がよいでしょうね。