日別アーカイブ: 2018年3月21日

人前で話せるのはスキルです

少し前にTwitterで目にして、まさにその通り!と納得したことがあります。それは「人前で話せるのはスキル(技術)である」ということです。

私は学校やセミナーで講師をしているため、人前で話す機会がよくあります。デザイナーが集まるイベントで急に挨拶を求められる時もあって、そういう場合もさほど焦らず喋ることが出来ます。(私の年齢にもなると出来る人も多いですが)

講師として人前で話すようになったのは20代から、もうかれこれ20年ほどやっています。「それくらいやっていれば、人前で話せて当たり前」と思われるでしょうが、それは上に書いた「技術」を20年間で身に付けてきたからです。そもそも私が講師を始めたキッカケは、人前で話せるからではなくて、その分野に詳しいからです。

当時は独立した直後で他に仕事も少なく、未経験でも講師をするしかなかったという、必要に迫られた状況でもありました。

それまで私は人前で話すことなど、まずありませんでした。でも、何度か繰り返すうちに、人の視線に慣れ、人の反応を見れるようになり、その反応に応じて話せるようになってきました。要は慣れです。

よく、人前で話せるようになるには「場数を踏む」と言いますが、まさにその通り。回数をこなして、技術を磨く。私の周りのデザイナーでも、セミナーや集まりで話せる人の多くは、過去に何度も同じような機会を経験しています。

もちろん、世の中には生まれつき人前で話せる人もいます。大勢の前に出ても、物怖じしないタイプの人。

私はそうではなく、後から技術として身に付けていて、必要な時や求められたときしか発揮しません。出したり引いたりすることが出来ることからも、技術であると言えます。普段の私は寡黙で無口で、こうやって文章を書いたり講師をやっているイメージとは大きく違います。

人前でうまく話すことが出来ない人で、「生まれつき自分は話せないから」と感じているのであれば、技術だから経験していなければ身についていない、出来ないのは当たり前です。もし会社などで、人前で話さなければならない人は技術だと割り切れば、今からでも身につけることが出来ると、前向きになれるんじゃないでしょうか。


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