日別アーカイブ: 2018年5月2日

大人側からの若者への距離の取り方

メンバーの件に関して。と、不起訴によって「さん」になったようですが。

今回の件、私も加害者に近い年齢で、大学で生徒と接する機会もあり、ムスメを持つ立場から考えたいと思います。

あらかじめ断っておきますが加害者を擁護するつもりはありませんし、被害者を攻めるつもりもありません。

アルコール依存などハッキリしない部分もありますが、私が最も気になるのは、大人側からの若者への距離の取り方です。

加害者と被害者が知り合うきっかけになったと言われるTV番組は、私も何度か見たことがあります。学校や友達、恋愛、ファッションなど学生が抱えている悩みを取り上げて、年齢の離れた「大人のMC」が水先案内人になり、「こういうこと?」「じゃあ、こっちからの視点だとどう?」と若者たちの考えを整理して、解決へのヒントを導いていました。

こういったやり取りをしていると、番組収録時のやり取りだけとしても、MCは若者からの信頼度も増すでしょうし、親近感が湧くのも想像がつきます。ほんの少し前までは、頼りになる兄貴的なイメージだったのでなおのことです。

また、女子高生は制服を着ていると未成年らしく見えますが、私服を着ていると大人っぽく感じる時もあります。

例えば、私が大学で接している学生は一回生だと18〜19才で、大人っぽい雰囲気の生徒も居ます。学校の外なら、見た目に大人と変わらない場合も少なくありません。

更に、私のムスメは小6ですが体が大きくなってきた最近では、ヨメさんの服を借りることも多く、服装や髪型だけでは実年齢を感じさせないこともあるでしょう。

そして、18才あたりになってくると子供に見られることを嫌って、意識して大人びた発言をすることもあります。自分の若い頃を振り返っても、大学の頃にゼミの研究室に詰めて、教授と美術に関する話をする機会がよくあり、当時は教授と対等に話ができている、大人になったような気がしていました。

大人扱いされたかったのでしょうが、いま自分が逆の立場になってみると、先生の方が下りてきて、話を合わせてくれていたことに気が付くのですが。

そんな微妙な年頃の女の子は、見た目に大人っぽくても子供のような無邪気な部分も残っています。向こうから親しげに話しかけて来ることもあって、そんな時も大人の女性よりも人との距離感が幼いままで、人懐っこく近く感じることもあります。

それはあくまでも無邪気さによる近さなのですが、男はアホなので「自分に好意を持っている」と感じる人も居て、こちらから声を掛けても嫌な気はしないだろう、断らないだろうと勘違いする場合もあります。ホント、アホなんで。

というか、そもそも自分と同い年くらいの親が居てもおかしくない高校生と、直接連絡先を交換します? 高校生は連絡の頻度の分別が未だ無さそうなので、頻繁に連絡が来ると大変なことになりそうな気がします。必要に迫られた仕事場でのやりとりはあっても、そこを離れてまで高校生と話したい話題もありません。高校生側にしても、親世代と話すことなど無いでしょうけどね。

本来であれば上に書いたようなことを踏まえながら、いい年の大人なら自分の方から若者に対しての距離を考えながら接するべきでしょう。詰めるだけでなく、敢えて距離を置きながら接することも必要です。

特に未成年は知らないことや、経験が少なくどう判断すれば良いのかわからないこともあって、大人に「こうだ!」と言われると、不安に感じながらも「そういうもんかな?」と従ってしまうものです。普段から信頼を置いている相手ならなおさらですし、これらにアルコールは関係ありません。

とにかく大人が悪い。


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