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台風21号

関西地域の台風21号による被害がテレビや新聞、ネットでも詳しく報じられています。私の住む大阪市内でも大きな被害が出ていますし、我が家でも被害がありました。

台風直撃の9月4日は、私もヨメさんも外出の予定はなく、ムスメも前日に小学校の休校が決まっていたため、家族揃って自宅で過ごしていました。

この日の朝、8時頃の天気は青空が広がっていて、ホンマに台風が来るん? と疑いたくなるほどでした。これまでも大阪直撃と言われつつも、大した被害が出なかったことも結構多く、ムスメも学校行けたんちゃう? な感じでした。

朝のワイドショーでは高知県の様子が中継されていて、かなりの暴風雨で大変な状況でしたが、過去の経験から大阪は大丈夫と思っていました。

状況が一変したのが、午後2時頃。雨よりも風の音が大きくなり始め、家が揺れるほどの強風になりました。その揺れが尋常ではなく、テレビで状況を伝えているアナウンサーが「あ、今地震がありました、え? 風?」と、地震と間違えるくらいでした。テレビ局の社屋は近代的なビルで、そんなヤワな作りではないハズですが、それくらい揺れていました。

私も風なのに震度2くらいに揺れを感じ、我が家は木造の古い家のため、壊れるんじゃないかと、台風ではかつて味わったことがない恐怖を感じました。

そんな恐怖の中、近所でも物が飛んでくる音がしていました。窓ガラスになにも当たらなければ良いけど…と心配していると、家の裏でガシャン!と大きな音が…。

私はベランダへ何かが飛んできたと思い、二階へ上がりベランダのドアへ向かうと、ドアの窓からベランダのサンルーフ(屋根)が見えていました。

普通、サンルーフは上にあるので、ドアの窓から見えるはずがありません。しかもサンルーフの上面が真正面に見えていたのです。

「あ、もしかして…」と思ってドアを開けると、アクリル製のルーフと支えている鉄の柱が根本から外れて傾いていました。それらはねじ込み式の釘で床と壁に固定されていましたが、釘の頭は柱側、釘の芯は壁の穴に残っていて、風の力で鉄の釘が引きちぎられてたのです! どんな強い力やねん!

物干し竿も絡まってグシャッと倒れて、ベランダの手摺に引っかかり、かろうじて一階へ落ちずに留まっていました。

我が家の周りは高い建物が多いので複雑なビル風の影響かもしれませんし、逆に風をまともに受けなかったせいで留まったのかも。もしまともに風を受けていたら、テレビでの映像にもあるように、ルーフがそのままどこかへ飛んでいたかもしれません。そう思わせるほどの強風でした。

強風のピークは、20分もなかったように思います。風が落ち着いて、あらためてベランダへ出るとルーフがおちている他にも、道路にはお向かいさんから屋根瓦が道に落ちて割れていたり、何処かからか飛んできたトタン板などが散乱していました。

夕方になると雨も風もほとんどなくなり、近所を歩いてみると街路樹が折れていたり、見覚えのある商店街の看板の破片が地面に散乱していました。

近くの幹線道路の交差点では、信号が曲がったりライトがついておらず、お巡りさんが交通整理をしていました。1日経った、この記事を書いている今でも続いています。交代で対応していると思いますが、24時間対応で警察の方々には頭が下がります。

停電に関しては、我が家は大丈夫です。通りの向かいはワンブロックまるまる停電していて、営業中止の飲食店やマンションも真っ暗の所もありました。狭い範囲で部分的に停電しているようです。

今朝になって、知り合いの工務店さんに来てもらいました。私の所はルーフが壊れて、すぐに電話したため朝イチで来てくれましたが、工務店さんも今朝だけで20件ほどの問い合わせがあり、我が家にいる間でも何件か電話が入っていました。

サンルーフは古かったので廃棄して、新設することにしました。ざっと見積もりでは14万円ほど…。思わぬ出費ですが仕方がありません、ググっ…。

ベランダの損傷はあったものの、家族にケガはなく仕事への致命的な影響がなかったのが何よりです。