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Kindleの敗北(我が家の話です)

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昨年のAmazonのセールで、電子ブックリーダーKindle Paperwhiteを買いました。というか買っていました。

ムスメに本を読む習慣が付けばと思ったのがキッカケでした。歴史に興味を持ち始め、歴史マンガを買おうと思っていて、複数の本をコンパクトに持ち歩けるし、タブレットだとムスメも興味を持って使うだろうと考えたからです。

届いてすぐ「学習まんが日本の歴史」や「ねこねこ日本史」をダウンロードして、ムスメに渡したところ大喜びで読んでいました。(過去形…)

と、それもはじめの1〜2週間くらいで、ほどなく触らなくなりました。

歴史マンガも途中までしか読んでおらず(しおり機能で読んだ位置がわかる)、理由を聞いてみると、ページめくりが面倒とのことでした。

例えば63ページにいきなり行こうとすると、Kindleはタップして1枚ずつめくるか、目次もしくは数値入力でページをジャンプすることになります。パラパラとめくれる本と比べると、数ステップの操作が必要です。

ある時、テレビを見ていると歴史の番組をやっていて、ムスメが「あ、この人知ってる!」と私に見せたのは本の方でした。こんな場合は、本の方が目的のページに行きやすいのは明らかで、サッと取ってスッと目的を果たせることが、身近に感じることに繋がっているようです。

あと、ムスメの行動を見ているとあることに気が付きました。

やることがない時に、何気なく本には手が伸びやすいのですが、Kindleを触ることがありません。おそらくこれは視覚的な違いでしょう。

例えば上の写真の「ねこねこ日本史」の場合、本は表紙の猫のかわいいイラストが目に入りますが、我が家のKindleは広告表示モデルのため、スリープ状態ではAmazonの広告が表示されています。パッと見たときに訴求力があるのは本の方で、何気なく目に入ることが意外と大切なんですね。

これはあくまでも我が家に限ったことですし、年齢的に電子ブックリーダーを渡すには、まだ早かったのかもしれません。

もっと本好きな子供なら状況も違っているかもしれませんし、ページめくりも小説のように、読み進めて前のところへ戻って読み返すことが少ないものなら、ランダムなページ移動も少ないでしょうから大した問題ではないでしょう。

ということで、写真のようにKindleで一度買った「ねこねこ日本史」の同じ巻を本で買い直し、これ以降はできる限り本を買うようにしました。本は友達に貸すこともできるので、コミュニケーションにも役立っているようです。