「illustration 2019年 3月号」です。江口寿史の特集だったので、思わず買ってしまいました。
今回の特集では、昨年春に発売された作品集「step Eguchi Hisashi Illustration Book」以降の作品が収められ、初めて目にしたものも何点かありました。80年代からのスタイルの変遷もあり、その時代の「今」の匂いを感じとることができ、江口寿史も時代に合わせて描き変えている、変化しているのがよくわかります。80年代のスタイルは、かえって今では新鮮に見えるのかもしれません。
80年代といえば、「ヘタウマ」なイラストレータが全盛を極めていましたが、そのほとんどは残っていません。イラストやデザインは、その時代の空気を敏感に捉えて表現出来た人が表舞台に出れるのですが、時代にフィットするからこそ、時代の変化に合わせられず取り残される傾向にあります。
そこからどうやって生き残るかですが、高い評価を受けた自分のスタイルを変えることは恐怖であり、チャレンジでもあるので上手くいかないケースがほとんどです。ガラッと変えるわけでなく、徐々に変化しながら続けている江口寿史はすごいなぁと思うのです。
「でも、江口寿史はそんな好きじゃないし」という声もあるでしょうが、イラストとはそういうもので、そもそもスタイルによって万人に受け入れられるものではありません。
さて、今号には付録としてカレンダーが付いています。開封してませんが、2020年まで使えます。
以前このブログで金沢21世紀美術館で開催されていたイラストレーション展「彼女」が巡回しないと書きましたが、春には明石市立文化博物館へ来るようです。ちょっと遠いけど、行く!
昨年、金沢21世紀美術館で開催し大好評を博した
江口寿史イラストレーション展『彼女』。
今年は下の2ヶ所で開催し決定。明石市立文化博物館 4/6(土)〜5/19(日)https://t.co/zL1CKRHUJf
しもだて美術館(茨城県筑西市) 7/13(土)〜9/16(月祝)
※しもだての詳細は追って。 pic.twitter.com/EBIH9egi2S— 江口寿史 (@Eguchinn) 2019年1月17日
illustration (イラストレーション) 2019年 03月号 [雑誌]