昨日のメーカーさんとの打ち合わせで、担当者の方が「1,000円程度の物を送料まで払って、本当に買うんでしょうか?」と疑問を持たれていました。
準備を進めているメーカーさんのショッピングサイトで扱う商品は、数百~三千円程度の家庭用品が中心。近所のスーパーへ行けば、直ぐに手に入りそうな物を扱って、送料もかかるネットで本当に売れるのか、というわけです。
歩いて行ける距離に欲しい物があればそこで買いますが、ちょっとコダワって電車に乗って往復の運賃がかかるなら、ネット通販で500~600円の送料を負担しても大きな差はありません。特に送料無料のAmazonなら、100円程度の水道のパッキンを買うにしても、近所のスーパーへ行くより少ない労力で済みます。
雑貨に関して言うと、ハンズやロフトなどは大都市にしかなく、地方にはありません。私の故郷である四国には香川と徳島にロフトはあっても、ハンズは1店舗もないのです。おそらく地元にもコダワった雑貨を置くお店もあるでしょうが、品揃えに限界がありますからね。
じゃあ、ネットショップを利用する人は、地方の人が多いのかというと、必ずしもそうではないのです。
私が運営に関わっているネットショップの状況を見ると、東京、大阪などの大都市圏からのアクセスが全体の約半分を占め、受注も東京からが多い。物が溢れる百貨店や量販店がいくつもあって、思い立ったら何でも手に入りそうな都会に住んでいながら、実際には多いのです。しかも、送料無料になる金額に届かず、送料に代引手数料を負担して購入される方も少なくありません。
じゃあ、何でもかんでも売れるかというとそうではありませんが、「こんなもん売れる?買う人いる?」と先入観を持たずにやってみると、ネットショップは面白い結果に繋がる可能性を秘めています。