今さらながら、すぐ近くに世界へ繋がる入り口がある

最近、「リベンジポルノ」という言葉を耳にするようになりました。別れた彼女(または彼氏)や妻(または夫)の、裸の写真や動画などをネット上で公開する嫌がらせ。三鷹で起きたストーカー事件の犯人が、捕まる直前に被害者の彼女の猥褻な写真を、ネット上で公開したことから注目を浴びるようになりました。米国にはそのための専用サイトもあるようです。

スマホの登場により、いつでも写真が撮れ、撮った写真はSNSを通じて即座にネットへ公開できるようになりました。多少の操作は必要であっても、今から15年程前のような、パソコンに写真を取り込んでPhotoshopでサイズ調整、ホームページを作って、FTPでアップして…、という面倒なステップはありません。写真や動画を公開するためのハードルが、かなり低くなりました。

公開する方も許せませんが、撮らせてしまう方もどうかと思います。スマホの影響はもちろんのこと、若者世代のネットへの意識が私たち(年輩?)とは大きく違うように感じられます。

日本でネットが普及し始めた頃に盛んに言われていたのは、個人でも世界へ情報発信できる!という、世界へ向けての公開でした。なかなか実感することは少なかったですが、現実の仕組みとしてはその通りで、世界進出を夢見て自分の作品をWebで公開したものです。良くも悪くも「グローバル」と呼ばれた時代ですね。

それが今では若者が物心ついた時から、ネット環境は空気のように存在しています。スマホを欲しがるのも特別なことではなく、まるでDSを手にするのと似て、周囲の友達が持っているから自分も持ちたい。持たなければ自分だけ置いていかれるような、疎外感も手伝っているのではないでしょうか。先の「グローバル」に対して、「ローカル」な理由が入口になっているのでしょう。

ネットが世界へ繋がっているというよりは、身近な友達との繋がりを意識する方が強く、自分の発言や行動が友達以外の誰かの目に触れる可能性への意識が希薄なのです。Twitterを使ったイタズラ写真も、そのような無意識から生まれた結果です。

「リベンジポルノ」に話を戻すと、猥褻な写真を公開する側は「世界」に向けています。でも、その前の撮影させる側は意識していないのでしょう。撮影している状況は「二人の世界」なのかもしれません。でも、幸せな状況は永遠には続きません(笑)し、すぐ近くに世界へ繋がる入り口があることを意識しなければなりません。


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