絵を描くことを教える

夏休みの宿題で、ムスメが絵を描いています。

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私もヨメさんも、小さい頃から絵を描くことが好きでした。大学受験でデッサンなどの受験向けの勉強はしましたが、それまで特に絵の勉強をしたことはありませんでした。小さい頃から、自分なりに絵の楽しさを見つけて来たと思います。

そのため、ムスメが描く絵に対して、下手に大人がアドバイスするよりも、自由に描かせたほうが良いだろうと放っておくことにしました。絵は思考や表現が大きくかかわるので、何かを教えることはその幅を狭めてしまい、他の選択肢を見えなくするのではないかと考えていたからです。

すると、ムスメの絵はやっつけの仕上がり…。宿題を早く終わらせたいらしく、ジックリ考えることも、丁寧に描くこともありませんでした。

と、冷静に考えると、それも仕方がないと気が付きました。

学校でも図工の時間は、週に一回しかありません。その中で絵の具で絵を描く授業は数える程度。しかも、自宅で絵の具を使って絵を描く機会はほとんどなく、この夏休みの宿題の年に一回のみ。普段から馴染んでいないので、水彩絵の具の特性も何もわかってないし、うまく描けなくて当たり前です。

にも関わらず、私達が絵に関しては何も教えてこなかったのは、先に書いた理由と我が子へのかいかぶりだと気が付きました。絵の具は使わないにしろ、普段から絵は良く描いていたので、自分なりに面白さを見つけられるだろうと、勝手に期待していたのです。そういうのは湧き上がるもんだ!て感じで。

ですが、ふと考えると算数や国語だと問題の解き方をアドバイスしているし、逆上がりのコツも説明します。そのおかげで、出来なかったことが出来るようになって、本人も楽しむようになってきた事柄も少なくありません。

ムスメは工作が好きで、段ボールで小さな家を作るといったことは日常的にやっています。これは私がダンボール工作や、立体機動装置などを作るのを見ていた影響でしょう。敢えて作り方を教えてはいませんでしたが、環境から学んでいたようです。

知らなければ、知らないまま。教えることは、幅を広げることになると考えを改めることにしました。

というわけで、ヨメさんが試しに、水彩絵の具でニジミや重ね塗りを見せると「わ〜、きれい〜!」と目を輝かせて、「はやくかきたい!」との反応。

おおっ!絵の面白さが伝わったか、と描かせてみると、以前と変わらず…(笑)。

まあ、ボールの受け方を教えたからって、すぐにマスター出来るわけでもありませんから、極めてフツーの反応でしょうね。

それと、どうやらニジミや重ね塗りの面白さと、宿題の絵は別物と考えているようです。ここが繋がって、その面白さを自分の絵の中に、うまく取り込めるようになるには、まだまだ道は長そうです…。


お絵かき ドローイング ボード


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