お店から手を引きました

昨年末、それまで関わってきたネットショップの運営から離れることになりました。そのショップは、一緒にやってきたパートナー企業から別の企業に引き継がれ、今後もアドバイスやサポートはしていきますが、これまでのように深くは関わらないことになりました。

そのショップではこれまで、扱う商品の選定、商品撮影、ページ作成、集客、受注処理、発送処理(梱包は外注)、問い合わせの対応など運営面のほとんどをやってきました。ネットショップを制作したことがあるWebデザイナーでも、ショップの運営にこれほど深く関わった経験のある人は、それほど多くないのではないかと自負しています。

ただ、「運営から離れる」ということは、必ずしもショップの経営がうまくいっていたわけではないのです。よい状態が続いていたなら、離れずに続けているでしょうから。

私が関わった約6年間で、収支を含めて経営的に良かったのは約2年くらいでした。楽天に出店していましたが、その良かった期間の売上は約2ヶ月で在庫金額を回している感じでした。小売で在庫商品がゼロになることは考えられませんが、数字上では2ヶ月で在庫が入れ替わっていたことになり、回転が良かったということになります。

売れ筋商品も検索結果の上位に表示され、結構いい感じで推移していましたが、パートナー企業の事務所と倉庫が移転することになりました。そして、移転先の調整が長引き、店を1ヶ月ほど休みにしてから状況が変わりました。

楽天では閉店により一ヶ月間の売上データが反映されず、(売れている商品が検索上位になるため)検索結果が大幅に落ち込み、それに伴って売上も1/3程度に落ちました。そこから元の金額へ上げるまで、広告は一切利用しなかったため約1年近くかかりました。

そういった原因に加え、ビジネスモデルの行き詰まりもありました。

ショップではパートナー企業と親しいメーカーさんから商品を直接仕入れたり、ネット卸から仕入れた商品を販売していましたが、利益の確保を考えると、ある程度の金額で売らなければなりません。

しかし、楽天ではポイント還元分の負担など、利益を削らなければならない部分もあり、価格設定で他店に負けてしまうことや、さらには送料無料のAmazonやヨドバシには太刀打ちできない状況でした。

結局のところ、メーカーさんや卸から仕入れている商品は「型番商品」がほとんどで、「当店ならでは」な商品はほとんどなく、他店でも売られているものばかりでした。型番さえ分かれば中身に違いはないため、他店でより安いところが見つかれば、そちらで購入されてしまうのです。見た目にはお店でも、卸業者が出店して卸値に近い価格で売っている場合もあります。

扱っている商品は他でも売っている、そして仕入れ商品のために価格で勝負できるわけでもない。となると、生き残るのは困難です。

そんな感じだったので、遅かれ早かれ店は長続きしないだろうと思っていたところ、パートナー企業の判断により他へ譲渡することになりました。

それなりの時間関わってきたため、残念な気持ちもありますが、上に書いた状況もあって、いつかは離れると思ってもいたのでスッキリした部分もあります。休日にも関わらず、ネット広告の売り込みや、お客さんからクレームの問い合わせが入ることもあったので、それらが無くなり肩の荷が下りホッとしています。

あ、運営から身を引くことにおいて、私自身にはなんら負債はありません。

これまでのような、受発注も含めた細かな部分でネットショップへの関わりはありませんが、他にWeb制作の依頼を頂いた方面でのショップ運営サポートは複数続けていますし、これからも続けていきます。それに、これまでに得られたリアルなショップ運営の経験を活かして、より親密なサポートができると考えています。

このブログでも、そのショップ運営で得られた経験や、成功・失敗談を書き留めていきます。


離れるとアラーム


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