引き合い先は玉石混交

先日、ネットショップのサポートをしているクライアントからご相談をいただきました。そこは食品メーカーで、フード関連の大きな展示会へ出展したところ、商品を扱わせてほしいと引き合いの問い合わせが、いくつかあったとのことでした。

それ自体は喜ばしいことですが、引き合い先は玉石混交。愛情込めて作った商品を送り出すために相応しいところはどこなのか。その判断のアドバイスが欲しいとのことでした。

引き合いのあった業者は、ネットのモールやカタログギフトなど様々。私なりの判断のポイントをアドバイスさせていただいので、その内容をここにも簡単に記しておきます。

ショップのコダワリがあるか

各業者のネットショップサイトを見たところ、いくつかはお店のコダワリが感じられませんでした。いわゆる「なんでも屋」な印象で、食品、ファッション、家具など売れそうな物ならなんでも扱うスタンスのようでした。ある業者は沖縄の名産品からスタートしたらしく、その扱いが一番多いのですが、他府県の牛肉やジュースなども扱い始めていて、ショップの特色がボヤけていました。

確かに、売上を伸ばす方法の一つに、売れそうな商品を沢山扱う手法が挙げられます。ですが、商品を提供する側からすれば、膨大な商品の1つとしてしか扱ってもらえません。商品紹介ページを見ても、提供者から受け取った写真をそのまま掲載しているだけで、ショップ側の独自目線による推し文句や工夫がありません。

おそらく展示会場で試食したうえで、気に入って声を掛けてきたのでしょう。そうであれば店主が惚れ込んだ理由などをページに載せてくれるのなら別ですが、そのような対応はしてくれなさそうでした。

直送希望は商品への対応が希薄

取引する際に受発注処理だけを行い、商品は提供者から直送を依頼されるケースも多いです。クライアントではこれまでにも、百貨店など他の通販では直送の対応をしているので、それ自体を否定するわけではありません。

ですが、直送はショップ側に在庫を持つリスクがないため、簡単に声を掛けてくる傾向にあります。特にネットショップやモールの場合はページに載せるだけなので、売れようが売れまいがショップに痛みはないため、ページ内容の充実も図らないところが多いです。

集客力とブランド力があるか

直送であっても取引しても良いと思うのは、集客力とブランド力のあるところです。

集客力があるなら、商品が売れなくても露出する機会は増え、知ってもらえることで、後々購入に繋がるケースも期待できます。

ブランド力のあるところ、もしくはサイトのイメージが良ければ、提供者側のイメージアップにもなります。また、本気で説得するなら、アクセスや売上状況などのデータを出してもよいでしょう。

適正価格で販売しているショップか

そのクライアントの商品は、価格で勝負するタイプではありません。どちらかというと高価格帯で、ご進物によく利用されます。引き合いのあった業者のいくつかは、価格やボリュームによる訴求が多く見られました。そこへクライアントの商品が加わると、必要以上に高額に受け止められます。

人は他との比較で価格を判断しがちで、高額な商品と並んでいれば、さほど高いと思わない商品でも、価格勝負の商品に混ざると割高で敬遠されてしまいます。そのようなショップには価格重視のユーザーが多く集まるため、さほど販売も見込めません。

例えば、デパ地下に来る客と、ドンキホーテに来る客は層が異なります。ですが、ドンキホーテに行く客も割引のない駅のキヨスクでは買い物をします。それぞれに足を運ぶ時点で客の心構えが違っていて、周りとの比較でも高く感じないからです。

他にも業者ごとの具体的なアドバイスをし、取引を進めても良いのではないかと伝えたのは2社のみ、後はオススメしませんでした。

て、もうデザイナーの仕事じゃなくなってますが、こういったサポートもしています。


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