小中学校へのスマホ持ち込みに思う

大阪府では全国に先行して、2019年4月から小中学校へのスマホ持ち込みが許可されます。都道府県単位で解禁するのは初めてで、これを機会に禁止の方針を打ち出していた文科省でも再検討するようです。

大阪府で許可するきっかけとなったのが、2018年の大阪府北部地震です。子どもたちの登校時間帯に発生したことで、安否確認にスマホがあったならと、親たちからの要望があったとのこと。

これに関しては賛否両論どちらもあると思います。

わが家には小6のムスメが居て、この春から中学に進みます。おそらく中学の間で持つようになるとは思っていますが、現時点でスマホを持たせる予定は具体的にありません。

今でもムスメの周囲でスマホを持っている友達も居ます。一緒に遊ぶこともありますが、ムスメ本人も欲しがる様子はありません。「周りがもっと持ち始めると、自分も欲しくなるかも」とムスメ自身は言っています。

私としては緊急連絡にスマホは便利だと思いますが、便利さとの引き換えに弊害になることのほうが多いと思います。

学校への持ち込みが許可になったとしても、登校時に先生に預けて下校時に返してもらうルールになるようで、ほとんどの生徒はルールを守るでしょう、ですが、一部では「持って来てない」とウソをついて隠し持つ生徒も出てくる可能性は充分考えられます。もし自分が先生の立場なら、持っている持っていないのやり取りだけで面倒臭そうです。

私の世代は中学がムチャクチャ荒れていた頃で、隠れてタバコやナイフを持ち込んでいた時代です。私は持ち込んでませんよ!タバコは嫌いで生まれて一度も口にしたことはありませんし、平和主義者ですから(笑)。

最近多い不適切動画の投稿は、自分一人よりも友だちといる時の悪乗りでやらかしているケースが多いです。学校は友達が常にいる状況なわけで、行き過ぎた動画の投稿は増えそうな気がしますし、大阪から増えていくかもしれません。

あと、スマホの持ち込みは地震などの緊急時に連絡が取れるようにとの目的ですが、スマホ以外で出来ることはないのでしょうか。

例えば、普段から地域の活動に関わっていれば、いざという時に連絡し合ったり助け合う関係ができているかもしれません。そういった地元のネットワークを築かないままに、スマホを利用するのは何かを飛び越しているような気もします。

とはいえ、そのネットワークづくりを誰がやるのか。ただでさえ忙しい先生に余裕はないし、地域でも買って出る人はおそらく居ないでしょう。となれば、落とし所はスマホの持ち込みになるのかもしれませんが、いざという時はスマホがあるから自分で対処してね、ということになるかもしれません。

いずれにしても一旦OKにしたからといって、ずっと継続しなければならない理由はないので、弊害のほうが多いようであれば、改めて持ち込み禁止にすればよいことです。誰も試したことがないのですから。



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