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武田尾廃線跡へハイキング

ハイキングなんてっ!

普段はめちゃインドアな私ですが、大型連休にどこにも行かないのもどうかと思いつつ、かといって遠出するお金もなければ、ショッピングモールへ行ったところで連休の特別感も無く…。

どうしたものかと考えていたところ、知人デザイナーさんから気軽に行けるハイキングコースとして、旧JR福知山線の武田尾廃線跡を教えてもらいました。詳しく聞いてみると、行程は小学生低学年でも全然大丈夫そうだったので、家族揃って久々のアウトドアとなりました。

武田尾廃線跡は廃線以降、トンネルや鉄橋が整備されておらず老朽化しているため、正式なハイキングコースとしては認めらていません。区間のあちこちにも「告」として落石や事故があっても自己責任ですよ、との立て看板があります。ですが、比較的平坦な道のりであることと、梅田から電車で約40分と地理的にも近いこともあって、関西でも人気のハイキングコースのようです。

私達が訪れた時も連休の快晴日で、最寄り駅から家族連れ・カップル・年配のご夫婦と結構な人が来ていました。廃線跡なので朽ちた怪しい雰囲気を想像していたのですが、普通に観光地の雰囲気でしたね。

コースとしてはJR宝塚線の生瀬駅から武田尾駅に向かうルートと、その逆があります。前者は武庫川渓谷の川下から川上に向かっての登りで、逆は下りです。コースは平坦とはいいつつも山道なので、下りのほうが楽だと思い、当初は武田尾駅から生瀬駅へ下るルートで考えていました。ところが、ネットで生瀬駅から武田尾駅へ向かう方が、渓谷の景観が良いとの情報があったので生瀬駅をスタートにしました。

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駅から廃線の入り口までは歩いて15分位。この日は他のハイカーさん達もいたので、前の人達に付いて行き、迷うことなくコースの入口まで行くことが出来ました。

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廃線から時間が経過、木が茂っていることもあって、道幅は普通の線路幅よりも狭いです。地面に埋まったままの枕木が、かつての線路であったことを感じさせます。

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歩いて少しすると、渓谷と呼ぶにふさわしい絶景が広がりました!新緑と共にドドドッと聞こえる川の音が雄大でたまりません〜。と思ったら、ムスメは木からぶら下がった芋虫に、キャーキャーと声を上げて半泣き状態。普段、虫に触れることが少ない都会生活なので仕方がありませんが、これじゃ先が思いやられます…。

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そんな怖がりのムスメのテンションが上ったのがトンネル。廃線跡にはいくつかのトンネルがあり、照明が無く中は真っ暗。カーブしていたり長いトンネルでは出口の明かりも見えず、懐中電灯で照らしながら歩きます。内部はヒンヤリしていて、天井から地下水が滲みでているところもあり、いい雰囲気です。

ムスメがトンネルを怖がるのではないかと心配していましたが、虫に比べると全然平気(笑)。暗いトンネルを灯りで照らしながら歩くのが、ちょっとした冒険気分で面白かったようです。私自身で思い返してみても、徒歩でトンネルを通り抜ける経験は、ほとんどしたことがなかったですね。

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そして、いくつかのトンネルを抜けて現れたのは川にかかった大きな鉄橋!元々は赤い鉄橋のようで、それが廃線後の時間経過で錆びていて、朽ちた雰囲気がスッゴクいいです!残念ながら老朽化のため橋の真ん中は歩けず、横の歩道を通りましたが眼下に見える川は迫力満点です。

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橋を超えて少し行ったところに河原へ降りられるところがあり、そこでお昼にしました。

そしてそこからさらに20分ほど歩くと、本日のゴール武田尾駅に到着。これが山間の駅の割に自動改札もあるキレイな駅で、先ほどまでのネイチャー感がウソのよう。あっ、駅の写真撮り忘れました…。

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スタートの生瀬駅からゴールの武田尾駅まで、写真を撮りながらゆっくり歩いてお昼もとって、2時間半〜3時間くらいかかったでしょうか。景色は良く、距離的にもちょうどよく高低差もほとんどない。インドア派の我が家にとってのハイキングコースとしては、とても適していて楽しめました。

今回がすごく良かったので、なんとなくハイキングに目覚めそうな気も…。先週の京都や年明けの伏見稲荷神社など、緑の中を歩くことがなんとなくいいな〜と感じています。また何処かへ出かけたいです。


関西子どもとおでかけ日帰りハイキング