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直接会って話すことの大切さ

11月25日(月)~12月5日(木)にかけて、大阪市中央区南船場にあるギャラリー「PAPER VOICE」で、私も所属している日本グラフィックデザイナー協会の大阪地区会員による展覧会「BODY WORK 8」が開催されています。今年で8回目を数え、同会では恒例行事となりつつあります。

とかいいつつ、私は出品していません…。

過去、一度も出品したことはありませんが、ここ数年は設営準備と撤収作業に参加しています。特に今年は地区幹事を担当していることもあって、事前の進行管理やアドバイスなども行っています。私的には作品を出すよりも、準備に関わることで他のデザイナーと知り合えたり、情報交換できることが楽しみだったりするのです。

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会員全体の9割以上は個人の自営業のデザイナーです。法人(組織)であっても2〜3人の小規模事務所だったり、私のように一人での活動がほとんど。

個人事業で特にデザイナーは取引先との打ち合わせ以外は一人で作業する時間が長く、外部との交流が少なくなりがち。一匹狼と言えば聞こえは良いですが、地味で孤独で(笑)行き詰まって悶々としてしまうこともあります。

そんな時、こういうイベントに顔を出すと、いろいろ話し合えたりするんですよね。会員同士はライバルであるものの、似たような仕事をしているので情報交換もできるし、お互いに敬意を払うことでほどよい距離感で接しています。同年代の状況を知ることで、自分の位置も見えてきますからね。

今はTwitterやFacebookもあるので、そういった直接の関係は不要だと思われるかもしれません。私も会員同士でTwitter、Facebookでも繋がっていて、お互いの状況はなんとなくわかっています。ですが、それらサービスを利用し始めてからなお、直接顔を合わせることの大切さを実感しています。

SNSを利用している方ならわかると思いますが、特にFacebookの場合は実名登録が基本で、何処かへ遊びに出かけたとか、どんな仕事をしているとか明るい話題のやり取りが多くなります。まー、それに嫌気が差すときもありますけどね(笑)。

でも、直接会って話してみると、取引先と支払いのトラブルになっているとか、信頼していた従業員に突然辞められたとか、あまり嬉しくない話題も耳にします。「他人の不幸は蜜の味」てわけではありませんが、SNSで目にする明るい話題ばかりに比べると、直接交わす話題は泥臭く、人間らしくリアルです。

SNSの投稿を見ていると、みんなスマートに仕事をこなし、日々過ごしているように感じられます。すると、自分だけがうまく行っていない想いに陥りがち。行き過ぎると自暴自棄にもなりそうですが、直接会って話を聞くと、もっと現実的な厳しい側面を感じる反面、みんな似たような状況で頑張ってるな、自分も頑張ろう!と思えるのです。みんな何かを背負っているんですよね。

SNSによって、人と会わなくても情報交換ができる!というのは、ある一面その通りかもしれませんが、それらはあくまでも隙間を補完するだけであって、直接会って話をすることの大切さを実感しているのでした。

そうそう離婚を考えている夫婦の多くが、驚くほど会話していなくてお互いをわかっていないんですよね。て、関係ないですが…。


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