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レンタサイクルで、奈良・飛鳥巡り

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先日、奈良へ飛鳥巡りに行ってきました。「飛鳥巡り」というと漠然としていますが、飛鳥駅〜キトラ古墳〜高松塚古墳〜石舞台古墳〜飛鳥寺を回って来ました。暖かくなって、外へも出かけやすくなってきましたからね。

これまでも奈良へは何度も行ったことがありますが、ほとんどは奈良市内でした。東大寺やならまちなどの街中が多く、奈良の南方面は初めてです。

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飛鳥地方には古墳や遺跡があちこちに広がっているので、どこを見るかにもよるのですが、私達家族は飛鳥駅からスタートしました。小5のムスメが昨年キトラ古墳へ遠足で行っていて、もう一回行きたがっていたのと、私達夫婦も見たいスポットが近かったからです。飛鳥駅までは大阪市内から、急行をうまく使えば1時間ちょいで行くことができます。

もう一つ目的があって、それは各スポットをレンタサイクルで回ることです。昨年、高槻にある今城塚古墳へ行った際、レンタサイクルで回るつもりが、訪れた業者に子供用サイクルを置いておらず、泣く泣く歩いて回ったことがありました。当日は天気も良く、家族皆んな楽しみにしていたので残念でした。今回は場所が全然違いますが、その時のリベンジでもありました。

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飛鳥駅に着いたのが午前10時半。飛鳥駅前にはレンタサイクル業者が何軒かあって、事前にネットで調べて「明日香レンタサイクル」を利用しました。自転車1日利用で1,000円のところ、Webサイトの200円OFFクーポンを使いました。自転車の他に小型の電気自動車もあります。

私達の他にもレンタサイクルを利用する人は多くて、駅に電車が到着した直後は若干混んでいます。また、サイクリング中もレンタサイクル利用者と、頻繁にすれ違います。そんな感じで利用者も多いので、各スポットの殆どに駐輪場が用意されています。

まず、初めに向かったのはキトラ古墳。初めての場所なので距離感が掴めませんが、思っていたよりも近かく、自転車で5〜6分くらいでしょうか。途中、緩やかでなが〜い坂道を登るのでジワジワ来ます。この行きだけで、太ももがパンパンになりました…(笑)。

キトラ古墳は山の斜面にあって、そこに繋がるように地下に資料館(入場無料)があります。石室の壁画の本物は温度・湿度を一定に保った保管室にあるため見ることは出来ません。その代わり実物大のレプリカやHD撮影された映像、壁画に描かれたものの解説、発掘当時の映像と保存方法など資料が盛り沢山です。特に壁画を細部まで拡大表示される映像は、本物が見れたとしても寄ることが出来ない近くまで見ることが出来ます。

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資料館の外、山を少し上ったところにキトラ古墳があります。実際に行ってみると、結構あっさりした小高い丘のような感じです。ここには石室の壁画に描かれた四神と星座のレリーフがあって、フロッタージュで絵を浮かび上がらせることができます。ムスメは遠足で知っていたので、この日も紙と鉛筆、鉛筆削りを持参して挑みました。紙の大きさはA4、A3、A1があると理想的ですが、さすがに大きな紙は持っていくのが大変ですよね。

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この日は天気が良かったので、資料館と併設されている公園でお昼を食べました。この周辺にコンビニはなく、我が家も事前に大阪市内でおにぎりを買っていきました。飛鳥駅にも売店やコンビニはありません。駅から少し離れたところに、建設中のコンビニらしき建物はありました。

次に向かったのは、キトラ古墳から自転車で約7〜8分ほどのところにある高松塚古墳です。こちらも公園の中にあって古墳そのものは丘のような感じです。

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古墳のすぐ横に資料館があります。キトラ古墳のそれに比べると、展示室は1部屋しかなく映像などもありません。壁画と副葬品のレプリカがあるだけですが、レプリカであっても壁画を見ないことには来た気がしないので入りましたが、キトラ古墳が無料でかなり充実していたのに比べると、こちらは入場料250円の割には…な感じです。

続いて、亀石を見てから石舞台古墳に向かいました。亀石は田舎の売店の横にあったのを、自転車で気が付かずに通り過ぎてしまったほど、え?これが?な感じです。大きいのに見過ごしました。私には、亀よりもカエルにしか見えなかったのですけどね。

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続いていは、私がぜひ行ってみたかった石舞台古墳です。歴史の教科書にも出てくる古墳で、知らない人は居ないでしょう。もともとは他の古墳と同じように石室の上にあった盛土がなくなって、石室を囲っている岩だけが残っています。昨年の「国宝展」で見ることができた金印と同様に、教科書でしか見たことなかったのが、実際に見ることが出来るとかなりの感動モノです。

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岩の大きさは整っていなくて、隙間を埋めるように積み上げられています。ここはキトラ古墳や高松塚古墳ほど形が整っていないので、石室に入るとそれらよりも古代感が強いですし、インディ・ジョーンズ感も味わえます。よくもまあ、こんな大きな岩をここまで運んだもんです。

ちょうど私達が訪れた時に、テレビ局のクルーの姿がありました。人数も多くなかったので、地元のケーブルテレビ? と思ったら「世界ふしぎ発見!」の撮影で、ミステリーハンター超ベテランの竹内海南江さんが居ました。おおっ!と思いつつ、邪魔をしてはいけないので、遠目に眺めていました。近々、飛鳥特集でもあるのでしょうか。

ここで午後4時。自転車の返却まで残り1時間で、続いて飛鳥寺に向かいました。石舞台古墳から自転車でも7〜8分くらいです。

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ここは事前に何も調べておらず着いてからわかったことですが、敷地の裏に蘇我入鹿の首塚があります。蘇我入鹿も教科書でしか知らず遠い存在で、「昔習ったな〜」と懐かしい感じがしました。

朝10時に飛鳥駅に着いて、自転車で上の5つを回って午後4時半くらい。資料館の充実と、フロッタージュで遊んでいたので、キトラ古墳の滞在時間が最も長かったです。今回は参加しませんでしたが、他にも勾玉やアクセサリー作りのワークショップもあって、できる限り多くのスポットを巡るのか、何かを体験するのかで時間配分はかなり違ってくると思います。今回巡ったスポットが思っていたよりもコンパクトにまとまっていて、自転車でも十分回ることができました。

京都・奈良というと寺社巡りを思い浮かべますが、古墳などの遺跡巡りもいいですね。時代がさらに古くなって今ではわからないことが多いだけに、「昔の人はこうだったのかな〜?」と想像が膨らんでロマンを感じます。桜はまだ三分咲きといったところで、花見には早かったですが、念願のレンタサイクルで遺跡巡りが出来て、大満足の一日でした。


古墳クッション