オマエはオレの子だから大丈夫?

自分が子供を持ってみると、それまで聞き流していたことが気になったり、以前とは受け止め方が変わることがあります。

最近、テレビドラマやCMを見ていて気になる、次のフレーズがそれです。

「オマエはオレの子だから大丈夫」

多分、関西方面で流れている霊園のCMだったと思いますが、子育てに不安を感じる息子に、父親がそう発します。

他でも同じように、子育てに不安を感じる娘に母親が、

「大丈夫、アナタは私の子なんだから」と。

どちらも不安がる子供を励ましているシーンなのですが、よくよく考えてみると、意味が良くわからない励ましです。というか、こんな言葉を掛けてもらった子供は、励ましとして受け止めて納得できるんでしょうか?

もう少し丁寧にこの言葉を考えてみると、「私がやって来た子育ては正しい。だからこの私に育てられたアナタが失敗するハズなどない」という意味でしょうか。一見、子供を励ましているようで、結局は親が「オレは立派な親だ」と自信満々に言っているだけですよね。

励ますんなら、フツーに「アナタなら大丈夫」だけで充分でしょう。その根拠が必要なら「今までやってこれたアナタなら大丈夫」でいいでしょう。そこに親の立場である自分を入れる必要なんてありません。

親なんて子供を持てば誰でも親になるわけで、必ずしも子供にとって人生の師匠や手本になるわけではありません。そうありたいと思うのは親の勝手だし、自分の子育てに自信を持つのも親の勝手。子供だって1人の人間なので、誰を人生の手本にするかは子供自身が決めれば良いことです。

不安になったとき一番の後押しになるのは、自分がこれまでにやってきたことしかなり得ないのですから。

それでも親として何か言葉を掛けたいのであれば、「今までやってこれたアナタなら大丈夫、何かあったら私がいるから」でいいんじゃないでしょうか。


毒になる親
| 世間話 | 11:28 PM | comments (0) |



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