小津和紙

Webサイト制作コンセプト

小津和紙は、東京の日本橋にある和紙問屋です。その歴史は古く、江戸時代より360年以上続き、浮世絵師安藤広重の作品「東都大伝馬街繁栄之図」に、その店舗の様子が描かれているほどです。

日本橋の店舗では、手漉き和紙と関連小物を販売するショップのほか、古文書類などを展示する史料館、書道や手芸などの教室が行われる文化教室と、作品展示ができるギャラリーで構成されています。Webサイト制作ではショップ、資料館、教室、ギャラリーが相乗効果を生み、それら施設の活性化を目的としました。

まず、ショップの紹介に加え、店舗で扱っている手芸商品をピックアップして紹介するコーナー「和紙をたのしむ」を設置しました。和紙雑貨作りや手芸未経験者でも、手軽に作ることができる商品を取り上げ、作る手順を丁寧に紹介しています。ここを入り口として、和紙雑貨作りに興味を持ってもらい、店舗へ足を運運んでもらう、ゆくゆくは文化教室への参加にも繋げるように考えています。

文化教室の紹介では、教室を検索できるオリジナルのシステムを組み込んでいます。検索はカテゴリーに加え、午前や午後、仕事帰りの夕方にも立ち寄ることが出来るように、曜日と開始時間でも絞りこめるようにしています。教室の情報は、管理画面から担当者が直接入力できるようにしています。また、ギャラリーの紹介でも、同様のシステムを組み込み、過去・現在・今後のスケジュールを参照できるようにしました。

施設内に「手漉き和紙体験工房」があり、手漉き和紙の製作体験と、工程の実演ができるようになっています。ここでは動画で紹介しています。東京駅から歩いて15分程度のアクセスの良さもあり、海外からのお客様のご利用も多いようです。その状況も踏まえ、ほぼ全てのページで英語版を作成しています。

リアル店舗・施設の活性化は、Webサイトのリニューアルだけでは実現でず、そこを利用するユーザーと接する、現場担当者の協力が欠かせません。現場が協力して、季節イベントやキャンペーンなど、足を運んでいただいたユーザーが楽しめる仕掛けも必要になります。